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臨床検査

誰しも病院で尿、または血液などを採取された経験があると思います。それらは検体と呼ばれ、検査室に運んで臨床検査技師により検査を行います。その結果をもとに診断、治療に役立てられています。

検査室がある施設で代表的なのが病院で、それを例に簡単に説明します。 大きく分けて診療科・看護部・診療施設・薬剤部・事務部からなり医師である病院長が、これらを統括する。

診療施設には検査部・放射線部・手術部・輸血部・集中治療部などがあり、患者 の治療の一端を担っています。検査部の構成は大別すると患者自身を扱う検査(生体検査)と、患者から採取した検体(血液・尿など)を扱う検査(検体検査)に分けられます。

生体検査には、心電図・超音波検査などがあり一般に生理機能検査と呼ばれます。検体検査には臨床科学検査・血液検査・免疫血清検査・一般検査・病理検査・微生物検査などがありますが、近年、検査の多様化や検査料金の減額などにより外部委託が多くなってきました。

当社の臨床検査課は、仙台市を中心とする各病院から外部委託された微生物の検体を臨床検査技師が検査し、検出された菌名とデータを医師に報告する業務を行っています。

微生物検査とは?

微生物とは、文字通り微小の生物群であり、大腸菌などの細菌、カビなどの真菌、インフルエンザなどのウィルス、サナダムシなどの原生動物の総称です。

これらの生物を対象とする微生物は、その目的により基礎的微生物と工業微生物、農業微生物、海洋微生物、宇宙微生物、医学微生物などの応用微生物に分けられます。

医療にかかわる医学微生物学は、感染症に対する診断、予防、治療を目的としており、私たち検査員は、その一端を担う検査業務を行っています。

感染症新法と院内感染

耐性菌の出現と共に、院内感染が大きくとり沙汰されるようになって20年近くになります。

耐性菌の種類も増え、それに伴う検査も多様化を迫られる一方です。耐性菌に対抗していくためには、臨床の現場で適切な抗生剤の使用法や、新しい抗生剤の開発など幾つかあげられますが、まずは現在の状況の把握が大切だと考えます。

行政では、100年続いた伝染病予防法を改め、感染症の発生情報の正確な把握、分析を行い、その発生及び蔓延防止を目的として「感染の予防及び 感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症新法)を平成11年4月に施行しました。

この新法は、法律を対象とする感染症をその感染力や患した場合の症状の重篤などに基づき、1類感染症から4類に分割するとともに指定感染病に新感染症の制度を設けています。 主な耐性菌については4類に分類され、感染症発生動向調査事業定点医療機関においてその発生の傾向を把握できるようにしています。

これからの検査所のあり方を考えた場合、検出された菌名の報告だけに留まらず、感染症新法の分類に沿った検出データの提供などが地域医療に貢献できる第一歩と考えます。