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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とは

 新興感染症である新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因となるコロナウイルスの一つです。 2019年11月に中国武漢市付近で発生が初めて確認され、その後COVID-19の世界的流行(パンデミック)を引き起こしました。

特徴

 潜伏期間は1~14日間とされており、WHOでは4~5日間が平均値であるとしています。 初期症状は、インフルエンザや普通の風邪と似ており、典型的な症状・徴候としては発熱、空咳、倦怠感、喀痰、息切れ、咽頭痛、頭痛、下痢などがあります。 多くの人は、これらの症状が1週間ほど続いた後に⾃然に軽快して治癒しますが、一部の人(特に高齢者や持病のある方)は、 肺炎などを併発します。さらに、それらの人の一部は、重症化して集中治療や⼈⼯呼吸を要するようになり、死亡するケースもあります。 また、感染しても症状が軽かったり、症状が現れない、いわゆる無症状病原体保有者がおり、これらの人も他の方に感染させる可能性があります。

感染経路

 感染経路は、飛沫感染と接触感染があります。
 飛沫感染: 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、唾など)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。 また、閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどによっても感染を拡大させるリスクがあります。
 接触感染: 感染者がくしゃみ、咳、唾などによってウイルスに汚染された手で周りの物に触れることにより、それらにウイルスがつきます。 他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ることにより粘膜から感染することを言います。

予防法

  • 手洗い、手指消毒(アルコール)の励行
  • マスクの着用
  • 密閉・密集・密接(3密)を避ける。
  • 人がよく触れる物や箇所をアルコールや次亜塩素酸ナトリウム液などで消毒する。
  • 新型コロナウイルス感染症の症状があった場合、外出を控える。

検査

 新型コロナウイルスに感染しているかどうかは、新型コロナウイルス自体を検出する方法とウイルスに対する抗体を検出する方法があります。 前者は、特異性が高く、感染中のウイルスを検出しますが、後者は、特異性が低く、ウイルスに感染中あるいは感染したことがあるかを検査します。 そのため、現在感染しているかどうかの検査は、前者の方法が主に用いられています。さらに、前者は新型コロナウイルスの遺伝子を検出する 遺伝子検査法(PCR法やLAMP法など)と新型コロナウイルスのタンパク質を検出する抗原検査法(イムノクロマト法やELISA法など)に分けられます。
 検査対象の検体としては、鼻咽頭ぬぐい液や唾液などがあります。現在(2020年9月時点)主流な検査法であるPCR法は、鼻咽頭ぬぐい液検体、 および発症2日目から9日目以内の有症状者と無症状者の唾液検体に適用できますが、簡易キットを用いた抗原検査法(イムノクロマト法)においては、 遺伝子検査法に比べて感度が低いため、発症2日目から9日目以内の有症状者の鼻咽頭ぬぐい液検体に適用が限られています。
 弊社は、鼻咽頭ぬぐい液検体と唾液検体から、高感度で特異性の高いリアルタイムPCRプローブ法による新型コロナウイルス検査を行っています。 さらに、唾液検体については、酵素による前処理を行い、均質化することで更に高精度な検出が可能になっています。 また、電話機やドアノブなど人がよく触れる物の新型コロナウイルス拭き取り検査も行っており、こちらは自社改良した前処理法を用いて 新型コロナウイルスの遺伝子を抽出・精製することで、高精度・高感度の検査をご提供致しております。

検査内容

項目名 新型コロナウイルス検査
結果報告 検体受付日より1~2営業日

検体受付日=月曜日~土曜日(日・祝祭日を除く)
 (年末年始はこの限りではありません)
検体受付時間=午前9時~午後5時(土曜日は午前のみ)
 (又、以降弊社到着分は翌営業日、午前受付の報告日程となります。)

検体数が大幅に多くなる時には多少報告が遅れる場合があります。
報告の迅速性等により、当社はWEBシステムのご利用をお勧めいたします。

WEBシステムと報告時間の関係※1
検体到着時刻
午前 午後
WEBシステムの登録 あり 当日報告
(午後4時~午後7時頃)
翌営業日の午前報告
なし 翌営業日~翌々営業日報告書を発送※2 翌営業日~翌々営業日報告書を発送※2
 ※1:検体数の量により多少報告が遅れる場合があります。
 ※2:地域により報告書の到着に差があります。
検査方法 遺伝子検査法 – リアルタイムPCRプローブ法
 「臨床検体を用いた評価結果が取得された 2019-nCoV 遺伝子検査方法について」(国立感染症研究所)に 収載された検査方法に準拠して実施致します。また、唾液検体の場合には、高精度な検出を行うために、 酵素による前処理を行い、検体を均質化致します。
検査結果表記 新型コロナウイルス検査の結果を下記のいずれかで報告致します。
陰性   陽性
 ※本試験の陰性は検出限界以下を意味し、新型コロナウイルスへの未感染を保証するものではありません。
検体・採取量 鼻咽頭ぬぐい液・1本分
唾液・1~2 mL程度
検体輸送 お問い合わせください
 ※新型コロナウイルス拭き取り検査の詳細につきましては、お問い合わせください。

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